囲柱(いちゅう)ラーメン木構造とは 囲柱ラーメン木構造とは 「構造用木材」と「専門金物」からなる木質ラーメン構造の一種です。 独創的な点は、4本の木材を金物を介して『一体化した柱』としている点と、その構成方法により可能となった「柱」と「梁」がぶつかり合う部分の『立体交差』であり、従来の「柱」「梁」分割構造に対し、当構造体は一体構造により「柱」「梁」共に材料の「剛性」を保持したままの構造強度を有しています。 それにより一般木造における壁率に換算すると「13倍」を現実のものとし、「鉄骨造の代替構造体」としての優位性を掲げ、多用途な建築の構造体として利用可能です。 『囲柱ラーメン木構造』とは、 一般流通スケールのヒノキ汎用製材4本を専用金物で締結し、組柱とした強靭な「囲柱」と剛梁で、耐力壁に頼らない木質ラーメンを形成します。 連続した大開口・大空間が人の営みを豊かにします。 「木」と「鉄」のコラボレーションにより「木構造の完全ラーメン」を実現するものです。4本の柱を一体化した姿を上から見ると「囲」と見えることをヒントに『囲柱ラーメン木構造』と名付けました。コラボレーションするそれぞれの要素が、互いに100%の力を引き出し合い強度を増すため、「鉄骨造」に替わって、中層・中大規模建築の「骨」となることが可能です。 現在の建築において「木造」に不足するものは「強度」です。戸建における要求も「壁」で閉ざされた空間構成から、自由度の増す大きな空間構成に変化してきております。これまでに前例の無い特異な木質空間を『囲柱ラーメン木構造』なら、作り出せるのです。 鉄工所だからこその技術投入「金物革新」 鉄はもっと「しなやか」に 木はもっと「強靭」に 『囲柱ラーメン木構造』 メリット 人にやさしい(五感効果)→香り・温もり・触感 木材自他に断熱効果→鉄骨の約20倍の効果 施工性に優れる 加工性に優れる 建築費安価(鉄骨造と同等)→断熱工事費削減の実現/使用材料費低減・基礎工事費低減 無柱の大空間構成→各接合部位に材料特性を活かしたものづくり/平面計画・意匠計画の自由度アップ 構造強度 採光・換気→開口が大きくとれ、採光・換気には充分 準耐火性にも対応可能